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設立の趣旨
 広範な技術の横断・複合・高度化が求められる先端モーションシミュレータ技術分野の研究開発の進展に貢献し、関連技術者や研究者の情報交換や交流と育成およびシミュレータという総合学際分野の教育研究に資することを目的として、2009年3月、法政大学大学院先端モーションシミュレータ技術研究所(Hosei University Research Institute for Advanced Motion Simulators:通称:HAMS(ハムズ))を設置した。研究所は当初、2013年3月までの5年間の計画で設置され、多くの調査研究成果と交流活動成果をあげた。 先端モーションシミュレータ技術研究所(HAMS)は、2013年4月から新たな目標と活動計画のもとに継続して設置され、モーションコントロール技術やモーションシミュレータ技術、革新的な動力伝達技術に関する、より広範囲な調査・研究と分析・展開を図る。
 
研究所の概要
 自動車や航空機・建設機械・工作機械などに代表される人間と関わる機械システムを製造生産する企業では,世界的な経済状況の悪化の中,原材料費の高騰やコスト削減,新興市場の拡大やグローバル化,効率的な新製品開発競争に対応するため,開発期間の大幅な短縮が求められている.このためには,設計段階でシミュレーションなどにより試作を最小限にとどめたり,実際の試作製品の計測・検査・試験工程に革新的なモーションコントロール技術や高効率な動力伝達技術を適用し,高品位・高性能で付加価値の高い製品を短期間で開発し市場に投入する必要がある.例えば,図1に示すような自動車の試験システムをモーションシミュレータと人間および自動車の主要部品(エンジン)のハードウェアやソフトウェアを用いて構築すること(ハードウェア&ヒューマン・イン・ザ・ループ)により,新車の開発にあたり,運転者からの迅速なフィードバック,路上試験時間の大幅な短縮,設計段階の簡便な要素の変更と調整,試験の安全性の向上,高い信頼性と反復性などが期待され,人間と関わる乗り物の試験システムへの広範囲な研究展開にも大きな威力を発揮する.また建設機械等の作業用機械の油圧動力伝達システムに革新的な要素技術を導入することで,より高性能で高品位なシステムを実現することもできる.
図1
図1 人間を取り込んだ試験システムの構成
 こうした新製品研究開発の計測・検査・試験工程には,各種試験機やフライトシミュレータ,ドライビングシミュレータに代表される最新のモーションコントロール技術や動力伝達技術が活用できる.シミュレータのモーションコントロール技術や動力伝達技術の研究開発は,非常に広範囲の最先端技術分野を包含した総合システム化技術である.例えば航空機産業に含まれるフライトシミュレータをとりまく技術開発分野は,図2に示すように極めて広く,制御,画像,コンピュータグラフィックスから,アクチュエータ・機構,センサ・計測,新素材や人間工学的なインタフェース設計に至るまで,広い裾野を持った学際的な研究開発の対象である.
 また各種試験機やシミュレータ,作業用機械の動力伝達システムの技術分野では,小形で高効率・高性能な特長を有する新たな運動機構やアクチュエータなどの機械要素の開発とそのモーションコントロール技術の研究開発が急務であり,技術の融合・複合化による更なるブレークスルーが求められている.
 こうした,より一層の高度化と広範な技術の横断・複合が求められる先端モーションシミュレータ技術分野と動力伝達システム技術分野の研究開発の発展に貢献し,関連技術研究者の情報交換や交流と育成およびモーションシミュレータと動力伝達システムという総合学際分野の教育研究に資することを目的として,2009年1月に大学院先端モーションシミュレータ技術研究所が設置された.この研究所は当初,2013年3月までの5年間の計画で設置され,多くの調査研究成果と交流活動成果をあげた. 2013年4月から,新たな目標と活動計画のもと,先端モーションシミュレータ技術研究所(HAMS)の設置を継続し,モーションコントロール技術やモーションシミュレータ技術,革新的な動力伝達技術に関する,より広範囲な調査・研究と分析・展開を図る.
 研究所による先端モーションシミュレータ技術やモーションコントロール技術,動力伝達技術の教育研究への取り組みは,高度なエンジニアリング専門職技術者の育成にもつながり,総合デザイン教育研究分野への展開と高度なエンジニアの養成を視野に編成された,法政大学デザイン工学部や理工学部および大学院デザイン工学研究科や新たに設置される大学院理工学研究科の教育研究分野の開拓と発展にも大きく貢献することが期待され,その社会的意義は極めて大きい.
図2
図2 モーションシミュレータを取り巻く先端技術分野
 
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